彪さんの安徽省紀行-1-(2)



上海から夜遅い飛行機で合肥市へ。

第2日は 燕莎太酒店で目覚めました。
安徽省の省都 合肥市 人口400万人の大きな町です。
そうそう この地は三国故地と言われ あの三国時代の古戦場として名高い土地なのです。

さて、朝8時 昨夜空港まで出迎えて頂いた 農業科学院の范先生と 通訳の柴さん の案内で 安徽省のナイススポット巡りが始まりました。






2000年以上の歴史のある合肥、その中心部 旧市街を取り囲むように堀と川が流れています。
その一部にある包河公園です。
公平無私の治世を行ったとされる北宋の名臣「包丞」を祀る包公祠やその墓所もあり、偉業を今に伝える公園です。

皇居の二重橋にも似た橋の向こうにそびえ立つ塔 如何にも落ち着いた中国の公園です。




初冬のちょっと冷たい風に柳がゆれ、
軒先がそり上がった屋根が独特の雰囲気を作って、水に映えています。

上海の豫園とはだいぶん趣が違います。
あの華やかさは見られません。
その代わり ぐっと落ち着いた風情です。

范先生が 「安徽省の風景は黒い瓦と白い壁の家が特徴です」と教えて下さいました。





この池は昔の城市を取り巻くお堀の一部です。
随分幅の広いお堀です。
丸い石橋が印象的でした。




包公祠の中にあった小さなお堂、実は井戸でした。
石段を上がると床の中心に直径50センチ高さも50センチほどの石が在ります。
石には直径30センチほどの穴がくり抜いてあり井筒となっていました。
その穴に釣瓶を降ろして水を汲み上げたのです。
そして穴には幾筋かの縦溝が井戸の中に向かって出来ています。
釣瓶を降ろす度に縄が擦って出来たものだそうです。





包河公園の中之島には美しい庭園が出来ています。
浮荘というこの庭園は安徽の名庭園。
太湖石の築山とつづら折りの橋を渡って行く瀟洒な亭が
水に映って落ち着いたお庭です。

こちらは虞美人さんがお似合いかな?
午後からは信州大学に留学しておられた安徽農業大学の劉先生を訪問。
第3日 安徽省農業科学院で善君の講義を聴講。 全く門外漢の彪さんではあるものの蚕の遺伝子の話、興味を持って聴くことが出来ました。 そして午後は博物館に買い物にと合肥の街を楽しみました。
第4日 いよいよ今回の度のハイライト黄山へ向かって一路南下です。
途中 長江を渡りひなびた農村風景を楽しみながら6時間の車の旅でした。


スライドショー ---”写真集(2)(合肥)”

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