11. 龍吟雲起(りゅう ぎんずれば くも おこる) 驪龍玩珠 (りりょう たまを もてあそぶ) |
西暦2000年 平成12年 辰の年が来ました。 龍と言えばまずこの語が出て来ます。 「龍吟雲起」 この語に始めて触れたのは24年前、徳源禅寺瑞雲軒老大師の書初めでした。 まだ 坐禅をはじめて間の無い彪さんには 「この語の示すような迫力が身についたらなぁ」 と衝撃的に響いてきたことを覚えています。 そして今年は江松軒老大師が墨跡カレンダーに発表されたものを見せて頂いています。 ![]() 「驪龍玩珠」 こちらは 優れた禅者の見事な働きを称える時 などに使われています。 想像上の動物とは言え 龍 には如何にも実在しそうな 真実味があります。 普段は深い淵に隠れ棲み・・・ ひとたび 姿を現せば たちまち雲を呼び・・・ ひと声 唸れば雲 渦を巻く・・・ 玉 を掴むや 弄ぶこと 真に自在闊達 ・・・・ もう 誰も近寄ることが出来ません。 龍 現れれば雲湧き 雲 湧き上がれば龍躍り出る。 雲と龍 一体となって玉を弄します。 人もそのような働きをしてみたいものですね 「龍吟雲起」「驪龍玩珠」 夢であっても追っかけてみたい夢であります。 |
・・・平成12年1月2日 |