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耐雪梅花麗
(たいせつ ばいかうるわし)
昨年(平成25年)の春の水墨画教室作品展に古梅図として花をつけた梅の古木を描き出展しました。
その讃として何か良い詩文はないかと探していてこの語を見つけました。
耐雪梅花麗   たいせつ ばいかうるわし
耐雪梅花麗

ニューヨークヤンキースで活躍中の黒田投手がチームメートに「好きな言葉」として伝え、
監督はじめチームメートに感銘を与えた言葉だそうです。

「梅の花は、寒い冬を耐え忍び、春になれば麗しく咲く」
・・・・・苦しみなくして栄光なし・・・

ところでこの語は西郷隆盛が甥の海外留学に際して贈った漢詩の一節だそうです。
鹿児島高等学校のホームページの”校長室より” というページに 黒田投手のエピソードと共に漢詩の紹介がされていました。
隆盛の甥に対する慈しみと人生に対する心根の素晴らしさに感激する詩です。

彪さんがあれこれ言う隙間はありません。
只 ひたすら 耐雪梅花麗 と繰り返してみるだけです。

以下が 隆盛の漢詩です。
  (”校長室より”から転記させてもらいました。)

示外甥政直   外甥(がいせい)政直(まさなお)に示す

 一貫唯唯諾  一貫、唯唯(いい)の諾
 従来鉄石肝  従来、鉄石(てっせき)の肝
 貧居生傑士  貧居(ひんきょ)、傑士(けっし)を生み
 勲業顕多難  勲業(くんぎょう)多難に顕(あら)わる
 耐雪梅花麗  雪に耐えて梅花麗(うるわ)しく
 経霜紅葉丹  霜を経て楓葉(ふうよう)丹(あか)し
 如能識天意  如(も)し、能(よ)く、天意を識(し)らば、
 豈敢自謀安  豈(あに)敢(あえ)て、自から安きを謀(はか)らむや

(解釈)
 引き受けたと心にちかったことは、
 どこまでもただただひたむきにやり通さなければならない。
 鉄の如く石の如く守ってきた胆力は、
 いつまでもそれを変えてはならない。
 豪傑の士というものは貧しい生活をしてきた人の中から現れ、
 勲評価される事業というものは多くの困難を経て成し遂げられるのだ。
 梅の花は雪に耐えて麗しく咲き、
 楓の葉は霜を経て真赤に紅葉する。
 もしこれらの天意が理解できたのなら、
 安楽な生き方を選ぶことなどどうして出来ようか。

鹿児島高等学校 http://www.kagoshima-h.ed.jp/
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梅については 折々の言葉(12)に
  12 不是一番寒徹骨 爭得梅花撲鼻香
を記載しています。そちらもお読みください。
 

・・・・・・平成26年4月25日