5.
曾慣雪霜苦楊花落也驚
(かってせっそうのくになれてようかのおちるもまたおどろく)
この語(ご)は「折々の言葉」を始める時から必ず何時かは書きたいと思っていました。大変好きな語です。
先日「ハートの森」のなかまの間で
”楽しいと思う事はもちろん、今苦しいと思う事、あるいは今なんとも思ってない事でも思い出の中に残って行くのだ。”
という話が出ました。そして森のあるじ福井直子さんがこうおっしゃいました。
「思い出の分 素敵に歳を取りたい。」
すばらしい言葉だと思います。この言葉を聞いて よし「曾慣雪霜苦・・」を書こうと思いました。

・・・辛い激寒の時を苦るしみながら乗り越えて今はもう春。なのに白いものがちらついてきました。
・・・”また雪か!”と一瞬 辛い想いが心をよぎります。
・・・柳の白い花が風に舞い始めたのでした。
   <柳の白い花>: りゅうじょう(綿毛に包まれた柳の種子)・・雪のように美しく空に舞います。

苦労を乗り越えてきた人はその辛さが大きければ大きいほど多情多感心豊かです。他人の辛さもうれしさも共に分け合って行く事が出来る人でしょう。
悲しみも喜びも辛さも楽しさも豊かに豊かに味わいながら日々を送りたいものです。

・・・平成10年6月23日