27.. 孤舟蓑笠翁獨釣寒江雪 (こしゅうさりゅうのおう ひとりつる かんこうのゆき) |
水墨画教室に通うようになって3年が経ちました。そして今年も11月下旬、学期末恒例の生徒作品発表の場として第13回日中絵画篆刻展が開かれました。
今回は ”寒江獨釣(かんこうどくちょう)”と題して この画を出しました。 柳宗元の作と言われる詩「江雪」を味わいたくて描いたものです。 ![]() さて、その詩と言うのは 「江雪」 柳宗元 千山鳥飛絶 千山 鳥 飛び絶え 萬徑人蹤滅 萬径 人蹤を滅す 弧舟簑笠翁 弧舟簑笠の翁 獨釣寒江雪 獨り釣る 寒江の雪 「山という山から鳥の飛ぶ姿が消え, 径という径から人の姿も足跡も消えてしまった, 小舟がたった一艘 乗っているのは蓑笠姿の老人, 独り静かに釣り糸を垂れ・・・川面に津々と雪が舞う。」 連なる山山を眼下にして飛ぶ鳥の姿も途絶えてしまい、 そう聞くと 心情余りあるものが伝わってきます。 しかし 禅の語として用いられる場合は すこし違った読み方をするようです。 “深山絶壁、幽邃境の光景 情(じょう)尽き識(しき)滅したる悟りの境涯 とあります。 一般的に この詩を描く場合には 景色の中に弧舟で釣する簑笠の翁 が描き込まれています。
・・・・・・平成23年12月10日
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