6.
一日不作一日不食
(いちにちなさざれば いちにちくらわず)
今年の春から畑仕事に挑戦しています。と言っても休日菜園です。
そして夕日と涼風の中に身を休めながら働くと言う事を考え、
この語をしみじみと味わっています。昔 中国に百丈(ひゃくじょう)という禅師がおられました。
年老いてもなお若い雲水と一緒に畑仕事や庭掃除をしてみえました。
ある日そんな和尚を労わって和尚が普段使ってみえる道具を雲水が隠してしまいます。
和尚は仕方なく部屋に戻って行かれました。ところが食事時になっても一度も食べに出てお出でになりません。
ついに一日が過ぎました。心配した雲水が問います。

「なぜ食事をなさいませんか?どこかおわるいのですか?」・・・

そのお応えが「一日不作一日不食」です。

土を耕し、苗を植え、肥料をやり、みみずやかえると出くわし、
お日様が西に傾く頃には汗ばんだ顔を心地良くなぜる風を味わいます。
夏になって西瓜や南瓜が獲れました。
普段 現代サラリーマンとして複雑な仕事に翻弄されがちな彪さんにとって
働く事の原点を見つけたような気がします。
こうして原点に返って初めて「一日食らわず」と言う百丈禅師の風光が
見えてきたように思います。

・・・平成10年8月10日