彪さんの安徽省紀行-2-(1)
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平成17年9月下旬 2年ぶりに 彪さんの弟 善君の中国安徽省農業科学院訪問に同行して、中国に出かけました。
では その模様を・・・・

9月16日夜、上海乗り継ぎで合肥空港へ到着。懐かしい顔に出迎えていただき、早速晩餐を頂きました。
一夜明けて17日 午前中は安徽省農業科学院蚕桑研究所で学術交流。午後は合肥市内の徽園を散策です。
この公園は安徽省内の各県の風情を集めて作られています。言わばリトル安徽省。



しかし各地の風情を楽しむ前に まずはこの碑文
「大禹精神永存」と有ります。
また「一宅要把淮河修好」とあって
・・・・その下には「毛沢東」と有ります。
なんでもその昔 禹なる役人が 淮河の治水工事に携わりその役目に邁進して我が家の前を通っても立ち寄ることをせず、大難工事を完遂したとのこと。
「その精神を受け継ぎ永く伝えよ」と記されているのだそうです。

中国にはこのように偉業を称え伝える故事があちこちにあるようです。
このような碑文を見ると孔子を筆頭とする多くの思想家を生んだ中国の力量をひしひしと感じます。
そして 漢字 この表現力はアルファベットとは比較にならない尊厳を持っているように思うのです。





公園内から見た合肥の近代的な高層ビル
外観にはなんとなく”やっぱり中国だ”と思わせるものがあります。
今合肥は科学技術の発展に注力しています。やがて中国の内陸部の頭脳都市になることでしょう




その高層ビルを背景に古風な味わいの東屋がありました。
床には「古井」とあり井戸を覆う東屋です。
朱色の柱と反り上がった屋根が面白いです。








天井は美しい絵画で飾られています。

並んだ絵は何かの物語なのでしょうか
同じ人物のさまざまな場面が描かれています。





そして柱の飾りです。

極彩色の派手やかな飾りです。
人物には脇持が寄り添い高貴な方なのでしょうね。




雄大なつくりの門が見えてきました。
扁額には「聖境」とあります。

奥のほうには優雅な塔が見えます。
なんとなく厳そかな世界に入っていくような気持ちになりました。



その門の奥に見えた塔です。
八角形の優雅な姿で聳えています。
窓辺に琵琶を奏でる美人が・・見えたりしたら・・
そんな艶やかさをもった楼閣ですね。

う〜ん やっぱり日本の五重の塔とはちがいます。




水に映った楼閣。風になびく柳。
丸い繰り抜きのある石橋。

い〜い風情ですね。
落ち着いた雰囲気をかもし出す庭園です







安徽省北部で産する碧色の石で作ったシロフォンです。
受付の女性が演奏してくれました。

”声如青銅”
 きれいに澄んだ音色でした。




もう一つの門。
こちらの扁額は「謫仙」とあります。
「謫仙」を辞書で調べると・・・
”天上界から人間界に流されてきた仙人、
 すぐれた人を褒めて言う言葉”
とありました。
中国の人もやはり只者ではないことに憧れるのでしょうか!!



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